秋の夜長
園児やご家族、職員みんなで盛り上がった運動会が終わり、山々の紅葉が一気に色づいてきました。園内では次のスポーツ行事のマラソン大会の練習に移っています。これからの季節は七五三、芋煮会、ハロウィンなど主に家族で楽しめる行事が多いと思うので、今しか味わえない思い出をたくさん作って下さいね。
秋の夜長に詩を一編
抱きしめたくなる
小野省子
お母さん、私
どうやったらまた 赤ちゃんに戻れる?
小さくなったら
ごはん食べさせてくれる?
だっこでねかせてくれる?
娘のそんなささやきを
哀しく思うし 愛しく思う
病院で初めて弟を見た時の
不安げな顔を思い出し
小さな体を ぎゅっと抱きしめたくなる
お母さん、私 どうやったら早く 大きくなれる?
一人で歩いて 幼稚園に行きたいの
一人で遊びに行きたいの
娘のそんなつぶやきを
寂しく思うし 嬉しく思う
漠然とした遠い何かに向かって
確実に進んでいるその小さな体を
「まだ行かないで」と
ぎゅっと抱きしめたくなる